こんにちは、ちーさんです。
【親からの言葉】にまつわるエピソードと料理。
第六回目は、
鶏レバーのしょうが煮
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30年振りにリクエストしたら、おかんが翌日に作って届けてくれたよ!というYさんの心温まる家族のお話です。
是非お楽しみください✨
【Yさん】
私は大学入学と同時に下宿をして以来、社会人でも下宿をしそのまま結婚したので、思えば家族と一緒に暮らしたのは19才まで。
40才の今になって初めて、親とは人生のほぼ半分離れて暮らしてるのだなと気付きました。
むしろ、もっと一人で(親と離れて)暮らしていると思っていましたが、それは成人してからの記憶の方が多いからでしょうか。
いわゆる物心つくまでの間、世話になった期間をあまりにも短くしか認識できていないのだなと改めて感じました。
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「 親から言われて今でも心に残っている言葉は?」
この問いでなぜかすごく脳裏に蘇った言葉があります。
それは中学生のときの会話です。
母「その服いいじゃない!おしゃれ!かっこいい!」
私「なんやねん、おかんに言われても嬉しないわ。」
母「・・・」
父「おい、お前なんや、その言い方は!」
私「ほっとけや!(バンっとリビングの扉を閉める)」
反抗期の中学生で、慣れぬおめかしをして女の子と遊びに行く時に、 不意におかんに褒められ恥ずかしくて、とっさに照れ隠しで出た言葉でした。
自分でも明らかに言い過ぎたと思ったのですが、父親から指摘され 逆に反抗的にその場から逃げてしまった。 。
という『おかんにあんなこと言っちゃって傷つけた後悔』が実はずっとありました。
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【20年後】
それから 20年もの歳月が経ち、昨年末の誕生日に 40歳の記念にと両親が私にスーツの仕立券をくれました。
出来たスーツを着て見せに行った時に、 おかんが
「いい!かっこいい!キマってるわ!」
と言ってくれた瞬間、 20年前の記憶がパッと思い出されて、感情が押し寄せて涙が出そうになりました。
その時はとりあえず感情を抑えて繕いながら、
「ありがとう!」としか言えませんでしたが、
しっかり頷きあった事で、いつも応援してくれているおかんへ、感謝の気持ちをちょっとだけ伝えることが出来た気がしました。
母親への感謝の念が増えてくるのは、自分が実り整ってきたからではなく、 おかんがいまだに絶え間ない愛を注いでくれているからだと感じます。
なかなか恩返しも出来ていないのですが、まずは今回思い出したことをそのまま、おかんに伝えてみようと思いました。
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【その後】
先日気持ちを伝えると、思い出話で盛り上がりそのうち鶏レバーの話になりました。
おかん曰く、
「万能の栄養があると信じてたので、ちょっと迷ったら作っていた」と。
今回妹たちからも改めて振り返りコメントをもらいましたが、
「この鶏レバーが毎週必ず出てきてたけど、今思えば明らかに異常な頻度だったんじゃないかと思う」
と2人が口を揃えて返答するので、
おかんもあの頃を懐かしく楽しく思い出し、泣きながら爆笑しておりました。
とても素敵な時間になりました。
そして次の日。
おかんは鶏レバーを作って私に届けてくれました。
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おかん、ありがとうね。
私の最高の思い出の味『鶏レバーのしょうが煮』、是非皆さんも作ってみてください。
材料
鶏レバー
砂糖
千切り生姜
醤油
酒
みりん
作り方
①鶏レバーは、きれいに洗って脂身を削ぎ落とす
②水に浸けて血抜きする
③小さめに切る
④赤い三角の硬めのところは半分に切って血も入念に抜く
⑤さっと茹で湯切りする(臭みをとるため半生で仕上げる)
⑥砂糖、千切り生姜、醤油、酒、みりんに下茹でしたレバーをいれる
⑦中身に火が通る程度に10分強緩めに煮て完成
肝心の分量は、「いつも目分量!」だそうですw
JBK-ITCHEN 第76弾
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