「タニシ麺」
なんとも斬新な響き。
皆さんはすでに食べたことがあるでしょうか。
私は初めて聞いた時、てっきりタニシが殻付きでゴロゴロ入って食べにくそうな麺を思い浮かべました。。(笑)
中国広西チワン族自治区柳州市のソウルフード・タニシ麺(螺蛳粉)は、辛くて酸っぱいけどクセになる香りと味わいだそうです。
ただ、日本での認知度はまだまだ低いと思います。どこに行けば食べられるのかも分かりません。。
早速ググってみると何件か記事が出てきました。
新型コロナウイルスの流行で、人気が爆発したと言われるタニシ麺は、アメリカなどへも輸出されているそうです。まさに今、世界食へと変貌中。
そんな謎多き魅惑の麺が、東京でも食べられるって!
分かったからには、居ても立ってもいられない元中国駐在員の私。
実際に食べてみて、その人気の理由が分かりましたよ!
今回これで3杯食べたので、もうもう私、タニシ麺の大ファンになりました。紹介したくてウズウズしちゃう(笑)
「風雲!タニシ麺」やっちゃいましょか^^!
今回の出場タニシはこちら!
- ①【高田馬場】「螺友」ルオスーフェン
- ②【池袋】「インスタント麺」ルオスーフェン
- ③【池袋】「万宝米線店」ルオスーフェン
※「ルオスーフェン」=「タニシ麺」です。
①【高田馬場】「螺友」ルオスーフェン
1軒目は高田馬場・さかえ通りにある「螺友(ラ・フレンド)」へ。
ここかぁ。
何度もこのビルの前を通っていたのに気づかなかったなぁ。
このビルの1階にある中国食材店には何度か来たことあるのに。。
4階にある「螺友」は2021年9月にオープンした日本初タニシ麺専門店です。
エレベータを降りるとすぐそこが入り口で、店内は6〜7席ほどの広さ。
注文はテーブルに置いてあるQRコードを携帯で読み取ってするのですね。
もちろん今日はタニシ麺を食べるのですが、ザリガニ麺が妙に気になるw
他に汁なしタニシ麺もあるらしい。
ダメだダメだ、ザリガニ麺や汁なし麺の誘惑に負けてはいけない、
まずは王道を食べなきゃと定番ルオスーフェンをポチリしました。
、、運ばれてきた〜✨
前評判であれだけ臭いと言われてきたので恐る恐る鼻を近づけると・・
・・臭くない。
中国駐在中に私の嗅覚が狂ったか?!(笑)
香りはやや独特で野生味ある感じ。
麺は米を使ったビーフンなんですね。
意外に早く出て来たので乾燥したビーフンではなく、生ビーフンを使っているのだろうか。
麺の上にのっているのはタケノコの漬物や落花生、豆皮などなど。
おっ、タニシ発見!
実際にはタニシが8粒くらい入っていました。
佃煮みたいな味です。
どことなく、うなぎの肝の佃煮の味にも似てるような。
タニシ麺旨いなぁと黙々と食べていると、
中国人のお客さんが1人入ってきました。
ずっと貧乏ゆすりしながらメニューを見てた彼は、唐突に「香菜(パクチー)入ってないよね?」と店員に確認。
そうか、パクチー入れた方が旨そうだ!
次はマイパクチー持ってこなきゃと思いつつ腹一杯で店を出ました。
ごちそうさまでした!
(お店の住所)
東京都新宿区高田馬場3丁目5−5 ACN高田馬場ビル 4階
② 「インスタント麺」ルオスーフェン
実は最初、インスタント麺を買うつもりはなく池袋のある店を訪れたのです。
そのお店は「好辣鸭」。
池袋で有名な「陽光城」の上にあるお店だったのですが、店に行ってみたら廃業の張り紙が、、
でも、もしかして臨時休業の意味かも?!
どちらにしても今日は食べられない。。
諦めきれず、道を挟んで対面にある中国食材販売の聖地「友誼食府」へ。
あのフードコートで食べられるかも〜と期待して行ったのですが、、ここでも見つからず。
あ〜、結局タニシ麺食べられないのか~。
トボトボと食材売場の方を徘徊してみると、、
あった!あったよ!!
インスタントのタニシ麺が!!
この黄色い袋のタニシ麺、爆売れしているのかその棚だけ空いているじゃないですか。
あと3袋しかない!
これは巡り合わせだ、と思い早速購入してその日は家に帰りました。
黄色い袋を開けてビックリ、中にはものすごい充実した具材が入っていたのです。
早速、注意書き通りに作っていきます。
まずはビーフンを茹でます。
その間にスープを作るのですが、皆さん見てください!このスープの色!
何が入っているのかさっぱり分かりません(笑)テンション上がる!
このスープの中で少しの間ビーフンを煮るのですが、部屋中に広がるこの匂いがたまらーん。
家族がいたらきっと「臭いっ!」って言ったに違いないw
出来上がりました!
ん~、く、臭いかもw
でもこの香り、好きかも〜。
これで1人前なんだろうか。
ボリュームたっぷり、見ただけで既に満足しそうです。
小さいタニシも汁の中にちゃんと入っているし!
噛めば噛むほど遠くに土っぽい味がするのですが、
これは、、もしかしてシジミの味に似てないかい?!
淡水貝ならではの共通点か・・。
あ、
そういえば高田馬場の店で隣の客がパクチーの話してたよなぁ。
店での記憶がよみがえった瞬間にパクチーを追加オン!
それにしてもインスタント麺おそるべし。
思いのほか大満足の味とボリュームでした!人気が出るのも分かりました。
揚げ麺ではないのでヘルシー感もあるんだと思います。
(注意点)
辛い素は半分くらいで十分です。
全部入れたら火を噴くと思います(笑)
酢も半分くらいで良い感じです。
(お店の住所)
【友誼食府(ユウギショクフ)】
東京都豊島区西池袋1丁目28−6 大和産業ビル 4F
③【池袋】「万宝米線店」ルオスーフェン
最後はこちらも池袋にある「万宝米線店」。
この辺りも来たことあるけど気づかなかったなぁ。
このビルの3階にお目当ての店はあるようです。
中に入ってみるとかなり広い!
そして魅惑の麺たちが沢山!
タニシ麺の他にも过桥米线や鴨首肉などあってメニューが豊富です。
注文するとしばらくして来ました来ました!
ん~、おいしそう~。
具材もたくさんのっていて、香りもほど良く臭くてたまりませんw
早く食べたい!
こちらのタニシ麺にはタニシ自体は入っていませんでしたが、特有の香りと味わいがしっかりしていてあっという間に完食してしまいました。
これは旨いぞ!
店では中国語が飛び交い、あの喧騒感も味わえてプチ旅行した感じでしたー。
(お店の住所)
東京都豊島区西池袋1丁目18−10 ミラノビル 3階
まとめ
どれも美味しかったので甲乙つけ難いのですが、私の好みで言えば③万宝米線店のルオスーフェンがオススメです。
強い香りを試したい方は自分で作ることが出来るインスタント麺を是非。
使った箸は良く洗ったつもりでも次の日クンクンするとまだ香ってたくらい強烈ですからw
おまけ
タニシ麺にのっている具材、特にタケノコの漬物はなんだかあの麺に似てるんですよね。
そう、海南島の抱罗粉に。
https://www.google.co.jp/amp/s/kknews.cc/zh-hk/food/9ol5695.amp
海を隔てて隣同士の省ですし、海南島でも以前はタケノコが獲れたそうですから食も似ているのでしょうか。
そして、タニシはなんと日本食品成分データベースにもちゃんと載っているんですよ!
見つけた時は何故かニヤリとしてしまいましたw
以上、長い文章にお付き合い頂き本当にありがとうございました!
もしかするとこれは日本で初めての【タニシ麺まとめ】かもしれませんw
どうやら新大久保と蒲田にもタニシ麺の店があるらしいので、またお伝えしますねー。
楽しみ✨
JBK-itchen 第40弾