こんにちは、ちーさんです。
【親からの言葉】にまつわるエピソードと料理。
秋の特別号は、
「まぼろしのハンバーグ」
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母の料理で1番好きだったのはハンバーグ!
でも母からは、レシピを覚えていないので同じ味には二度とならないと言われていました、という高野さんのお話です。
是非お楽しみください✨
【幼少期】
両親への感謝、考えさせられます。
子どもができて7年、親の気持ちが分かるにつれて、私の親はどんな人生だろうと振り返ることがあります。
私は4人兄弟で、私が長男、妹、妹、弟で、一番下の弟は、私と13歳離れています。
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実家は印刷業で、割と貧乏で小さい頃からお金がなく、食べ物がないので小麦粉をこねて団子を作って醤油で味付けをして食べたり、何とか空腹を満たす毎日でした。
そんな中でも私を大学に上げ、大学入学のすぐ後に、父は印刷業で独立しました。決してうまく行っているとは言えず、暮らしぶりは変わりませんでしたが、お金はなくとも笑いが絶えない家庭だったと思います。
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私がいま、感謝しているのは私の「やりたいこと」を常に何とかやらせようとしてくれたことです。
中学時代の親友が自宅にドラムがあり、ドラムをやりたいと言うと、知り合いを当たって、なんとドラムセットをもらってきてくれました。
当時、親は社宅の一軒家に住んでいて、自宅のドラムセットで爆音でCDを流し、それに合わせてドラムを叩くという高校生活を送っていました。お金がなくとも、何とかやれる方法を考える姿勢は、今に生きているように感じます。
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【父】
父は学生時代、バレーボールをやっていて、高校はスポーツ推薦特待生で進学しました。
そして、ママさんバレーを教え始めたところ、そのママさんチームが8部リーグから一気に1部リーグまで駆け上がるドリームな成果を上げて、ママさんバレー界で激震が走ったそうです。
そんな話を聞いていた私は、中学はサッカーでしたが、高校でバレーボール部に自分の意志で入部し、部活がない休日は父のバレーボールチームに参加したりしていました。
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【母】
母は、本を読むのが大好きで、本を読んでいると暗くなるのを忘れてしまうせいで視力がめちゃめちゃ落ちてド近眼になってしまった、というエピソードを持つ人。絵を描いたり美術館に行くのも好きだったりと、私の芸術面のわずかな才能は母親譲りではないかと思っています。
家事が大嫌いで、家の中はいつも片付かず、料理も「味付け忘れた!」とか、「このお稲荷さん、なんか味変じゃない?」というと、「酢とみりん間違えた!」といって大爆笑する明るい母です。
物忘れが激しいことも自覚しており、「こないださぁ、すごく面白い話があったんだよね。誰だったかな。誰かがね、何かしたんだけど、、、何だったかな、、、!」と、これだけ中身がない話はないんじゃないかと思うくらい忘れてくれます。
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大好きな小説も、1回読んで泣くほど感動してもきれいさっぱり忘れるので、何回でも感動できるからとても都合がいいのだと主張していました。
ちなみに、どんな物語でも感動して泣いてしまう感受性の持ち主です。
幼少期の私が見ていた、戦隊モノのヒーローが敵の怪物にやられて死んでしまうシーンで、フワフワと魂が抜け出て、「さらばだ」みたいなよくある演出に対して、「ちゃっちい演出だな」と子どもながらに思いながら見ていると、隣で母が泣いている、なんてことがよくありました。
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【両親】
私が両親からもらったもので、一番大きいと思うのは、「とんでもないほど大きい愛情」です。
自分が愛されていることを、1回でも疑ったことがありません。
自分がどんな自分であっても、どんな悪事を働こうとも、どれだけみっともない行動をしたとしても、自分を嫌いになったり、自分と距離を取りたいと思われたりしないと、信じられます。
それが、私自身の大きな力になっていると感じます。
46歳になり、子供もでき、起業して、何の後ろ盾もない立場になろうとも、自分の否定する人がいたとしても、自分は愛されているという自信が、自分を強くしてくれているように思います。
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「どうせ、愛される」
これは、私の大好きな経営者が大切にしていると教えてくれた言葉なのですが、どうせ愛されると思って接することが、人間関係を良くするのだといいます。
本当にその通りだと思います。
自分を愛してくれている人がいる。
それを教えてくれたこと。
自分は、愛されていいんだと思わせてくれたこと。
自分は、自分であるだけで、価値があると思わせてくれたこと。
感謝です。
改めて大切なことを思い出す事が出来ました。
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想い出のハンバーグ
ちなみに、母の料理で1番好きだったのはハンバーグでした。 おいしい料理が出ると、子供たちは「おいしい!また作って!」とお願いするのですが、母からは、レシピを覚えていないので同じ味には二度とならないと言われていました。
そして実際に、二回目に食べると、そんなにおいしくないという不思議な現象を我々兄弟は何度も体験してきました。 いつまでもあると思うな、ということを教えてくれたのかもしれません。
「あの、お袋の味を食べたい」と願ったとしても、それは叶わぬ夢なのでした。
JBK-ITCHEN 第98弾
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