こんにちは、ちーさんです。
【親からの言葉】にまつわるエピソードと料理。
第八回目は、
おかかトマト
実家で父や母と美味しくお酒を酌み交わすときに食べたくなる一品です、というIさんのお話です。
是非お楽しみください。
【Iさん】
『好きにすればいい』
親から言われた言葉で、とても印象に残っています。
社会人になるまでの私は、結構やんちゃしてたというか親の言う事に反発しまくり、自分のやりたいように生きてきました。(今は、それをやらせてくれた両親に本当に感謝しています。)
『好きにすればいい』
これは高校時代にアルバイトをしていて、学校が終わった後にアルバイト先の先輩から食事に誘われ参加して、日付を超えそうになった時に父からの電話で言われました。
【父】
父は高校の教諭をしていて、生活指導担当でもあり、地元のかなりヤンチャな学生が集まる学校の生活指導をやっていました。
いつも家では温厚な父。
そんな父が私に電話をしてきて、
「お母さんが心配している。」
「日付を超える前に帰ってこないのであれば、もうウチの子とは認識しないからこのまま帰ってこないで良い。」
『好きにすればいい』
といったセリフを言われ、私はとても衝撃を受けました。
未成年の子どもとして、超えてはならない一線があるということ、
普段温厚な人を怒らせてしまうと大変なことになるということを学ぶことができました。
【その後】
そしてそれから10年後、父からもう一度同じ言葉を言われることになります。
私は社会人となり、市役所の職員として勤務していました。
ある日、市役所職員を辞め、民間の小売業に転職を決めて両親に報告した時、父は
「自分の人生なんだから、誰に反対されようとも、自分が決めたことであれば『好きにすれば良い』」と言ってくれたのです。
母は、長男である私がずっと地元にいてくれて老後の自分達を支えてくれると思っていたようで、転職を全力で反対していて、どうにか父に転職を引き留めてほしいと思っていたようです。
しかし、その父が転職に一切反対することなく『好きにすれば良い』と言ってくれて当時は本当に驚きました。
公務員から小売業へ転身、そして現在はフルコミッションの外資系保険会社に転職して仕事をしている私ですが、父親が転職に一切反対せずに、背中を押してくれたことは本当に衝撃でしたし感謝しかありません。
あのとき背中を押してくれた父の言葉があったからこそ、現在、妻や子ども達と楽しく、仕事にやりがいを感じながら毎日を生きていけていると思います。
当時は、転職にとても反対していた母ですが、今では転職して良かったねと、地元の熊本に帰ると必ず用意してくれる馬刺しと焼酎。
そしてさっと作ってくれるおかかトマトが、とても美味しく、実家で父や母と美味しくお酒を酌み交わせる今が本当に幸せです。
そんな母が作ってくれるおかかトマト、簡単で美味しいので、是非皆さん作ってみてください。
作り方
①トマトを湯むきして一口の大きさにカット
②玉ねぎを薄くスライスして水にさらし優しく絞る
③ボウルにトマトと玉ねぎを入れ、別の容器に砂糖・酢・少量の醤油を入れてよく混ぜる
④トマトと玉ねぎのボウルに③の調味料を入れ、食べる前にたっぷりの鰹節をパラパラとかけて完成
湯むきは、まずトマトのてっぺんに十字の切り込みを入れてから、沸騰したお湯に20〜30秒浸けたあと、取り出して氷水で冷まします。
冷えたら十字の部分から皮を剥いてください。ヘタは最初に取ってね!
JBK-ITCHEN 第79弾
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